胃にあったもの
こんにちは長浜どうぶつ病院は、時間外の夜間救急診療もしているため、(誤食)で来られる患者さんも多いです
今回誤食疑いで、内視鏡をしたのですが、
今回食べたものではなく、なんと1年近く前に食べていた2−3センチほどのプラスチックの蓋が胃にあり、無事内視鏡にて取り出すことができました
1年近く胃にあったとは…
プラスチックや消化できないものを食べてしまった場合、その物が胃にあるうちには症状はでません
それが胃から進んで腸に詰まってしまうと、嘔吐下痢がおこります
時間が経過すると腸が壊死してしまい腸を切除するケースもあります
今回は、奇跡的に長い間、腸には進まずに胃にあったことで内視鏡で取り出せました
いつ腸に進んでしまうかわからないので、たまたまですが発見出来てよかったと思います
※消化できないものを誤って食べてしまった場合、その子(犬や猫)のうんちより小さいものであれば基本的には便に出ます(針や突起物、とがった鳥の骨などは別です)
詰まる可能性がある大きさで、食べた後1時間以内であれば、まずは催吐処置(お薬で吐かせる処置)をします
それで吐かない場合に、内視鏡または胃切開にて取り出します(腸切開や腸切除は後遺症が多いといわれているので早めの決断が大切です)
※内視鏡で取り出せるものは限られていることと、胃の中に他のフードがあれば、フードに紛れてしまい異物を見つけることができないため、誤食の可能性があれば、フード等を与えずに病院にすぐに連絡をくださいね
2021年12月17日 17:15