*歯周病の治療 1*
愛犬ちゃん、お口臭いませんか?歯磨きできていますか?先日、当院にて歯周病の治療をさせて頂いたわんちゃんの紹介をします。
歯石は多くないので、一見きれいに見えますが、歯肉の炎症がひどく歯の根元がみえている状態でした。この状態を放置してしまうと、歯槽骨が溶けてしまったり、根尖膿瘍(膿がたまる)、鼻炎、また細菌により心臓病等の引き金になることもあります。
麻酔下にて、抜歯、縫合、残っている歯のスケーリング、歯周ポケットの洗浄をおこないました。一度破壊されてしまった歯周組織はもとの健康な状態には戻らないため、必要があれば抜歯します。(わんちゃんは、ご飯をほとんど飲み込んでいるため、歯がなくても問題ないです。歯周病が進行した歯を残してしまうと、今後も病気が進行してしまいます)
きれいになりました。朝病院に預けていただき、夕方にはお迎えに来ていただきました。
保護犬で今までもらい手がいなかったそうです。やさしい飼い主さんとめぐりあえた、パピちゃん。怖がりさんでしたが、とても賢い子でスタッフも大好きです。お疲れ様でした。
※無麻酔での歯石除去では見えている歯の表面の汚れを減らす事しかできず、歯周病の予防や治療にはなりません。お口の匂いが気になる、普段歯磨きはできない子では一度歯のチェックに訪れてみて下さい。
2020年04月24日 13:42